鄭和(ていわ)
cf. 戦国時代、河南省の開封(五代のほとんどの王朝と北宋の都)から西部に成立した
国名に由来。
本来の姓は馬(ば<マ>)というが、これはムハンマドの最初の音からつけられた
もので、中国人のイスラーム教徒の代表的な姓。
遅くまで元の影響下にあった雲南地方の色目人出身で、朱 元璋(明の太祖。洪武
帝)の討伐を受けた際に、まだ少年だった馬 三保は捕らえられて去勢され、後に永
楽帝として即位する燕王の朱棣(しゅてい)に宦官として献上された。鄭姓は、靖難
の役での功績により、その永楽帝から賜ったもの。